ヨドコウ迎賓館
(旧山邑家住宅)

※現在保存修理工事のため閉館中
◆開館日
 毎 土・日・水曜日と祝日
◆開館時間
 10:00〜16:00
 (入館は〜15:30)
◆入館料
 大人・大学生は500円
 小・中・高校生は200円
◆所在地
 〒659-0096
 兵庫県芦屋市山手町3-10
◆お問い合わせ
 淀川製鋼所 PRグループ
 TEL:06-6245-9103
 ヨドコウ迎賓館
 TEL:0797-38-1720

建物概要

国指定重要文化財
設計:フランク・ロイド・ライト
実施設計・施工監理:遠藤新・南信
設計年:1918年
竣工年:1924年
構造:鉄筋コンクリート
敷地面積:約5,200
建物面積:約359.1
延べ床面積:約542.43

links

保存修理工事見学会のお知らせ

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    ヨドコウ迎賓館は、現在約2年間の計画で保存修理工事を行っております。

    このたび、外部の工事がほぼ完了し、工事が最終段階に入りましたので、第3回保存修理工事見学会を実施することになりました。

     

    保存修理工事見学会

     

    【開催日】

    2018年12月7日(金) 10:00〜11:30 13:30〜15:00

    2018年12月8日(土) 10:00〜11:30 13:30〜15:00

     

    【定 員】

    4回開催、各回20名

     

    【料 金】

    無料

     

    【申込み】

    メールおよびFAX※

    応募締切は11月21日(水)17:00まで

     

    ※大変恐れ入りますが、見学会は申込み制とさせていただきます。

    応募者多数の場合は、ご応募いただいた中から各回20名様を抽選させていただきますので、予めご了承願います。

     

    申込み方法や注意事項など、見学会についての詳細は迎賓館ホームページに記載しております。

    こちらのページをご確認の上、お申込みいただきますようお願いいたします。

    https://www.yodoko.co.jp/geihinkan/news&topics/3rd_kouji.html

     

     

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    工事だより vol.7

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      足場の撤去が完了し、外観を見ていただけるようになりました。
      壁が綺麗になり、以前より明るく感じます。

       

       

      飾り石の補修の続報です。

      これまでの経過は「工事だより vol.5」「工事だより vol.6」でお伝えしてまいりました。

       

      2種類ある飾り石のうち、このブログでは下の写真のように、真ん中の軸が突き出たようなデザインのものを【儀拭曄△發Π譴弔離妊競ぅ鵑髻抬況拭曚箸靴討い泙后

       

      前回の「工事だより vol.6」では【況拭曚了楾方法についてお伝えしましたが、今回は【儀拭曚了楾方法をご紹介します。

       

      全体を復元する場合、【況拭曚錬海弔離僉璽弔吠け、主たる部分は現場施工、補足的パーツ2ヵ所は前もって部材を製作して現地で取り付けるプレキャストの、2つの方法を組み合わせました。(詳細は「工事だより vol.6」ご参照)

      一方【儀拭曚蓮形状が複雑で現場施工が難しいため、一体物を予め製作し、現場で取り付けるプレキャストのみで対応しました。

       

      過去の修理では【儀拭曚癸気弔離僉璽弔吠けていたのですが、継ぎ目があるとそこから水が入り、内部に入れた鉄筋が錆びて膨張し、飾り石が爆裂する原因となるため、今回は分割を避け鉄筋もなくしました。

      そのため、型枠が複雑なものになっています。

       

      【儀拭朷刃

       

      この型枠に材料を流し込みます。

      ちなみに、下の写真で右に5つ並んでいる小さい型枠は、部分的な補修用の部材を作るためのものです。

       

      「工事だより vol.5」でもご紹介していますが、今回の修理工事のために材料や配合を見直しました。

      材料は白セメント・セメント・山砂・大谷石の砕石で、山砂と大谷石はふるいに掛けています。特に大谷石はミソと呼ばれる粘土質で茶褐色の部分があり、これをふるいに掛けて取り除かなければなりません。

       

       

      材料が固まったら型枠を解体します。

       

       

       

      下の写真は取り付け部です。

      空洞の中に文字の”井”のように組まれた鉄筋があるのが分かりますか?

       

       

      製作した飾り石の方にも、裏面に同じ形の溝を掘ります。

       

       

      取り付けには接着剤を用いますが、溝を鉄筋にはめ込むことで、より強固に飾り石を固定できます。

      このようにして飾り石を取り付け、足元に大谷石を設置、モルタル仕上げを行い完成です。

       

       

      飾り石は【儀拭曄抬況拭曚△錣擦徳管瑤177個ありますが、このように一つ一つ丁寧に手作業で補修を行いました。

      現在、ほぼすべての補修が完了しています。

       

      館内の工事も順調に進んでいます。

      建具は金具の洗浄や建付け調整・塗装などがほぼ完了し、カーペットは交換のために古いものが撤去され、現在は床板が露出しています。
      写真は2階の応接室です。

       

      2.jpg

       

      床板も、作り付けの家具などと同様、すべてマホガニーです。
      一部で床鳴りがしていましたので補修して、最終的には新しいカーペットを敷き直す予定です。
      応接室の床仕上げは竣工時からカーペット敷きになっていましたが、このままフローリングにしても雰囲気が良さそうですね。

       

      4592701.jpg

      竣工時の応接室

       

      ちなみに、応接室の床板は幅がきれいに揃っていますが、3階和室の床板は下の写真の通り幅が不揃いです。

       

       

      畳の下で目に触れることがないので、端材を有効活用したのではないかと思われます。(もっとも、この床板もマホガニーですが…)
      和室の床板の話は、過去に「工事だより vol.2」「工事だより vol.3」でも取り上げています。

       

      今後は、保存修理工事と並行して、手すりの設置、エアコン・コンセントの増設、ライトアップ用照明の再設置などの活用工事も行っていく予定です。

      工事が進みましたら、またブログでご紹介します。

       

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      建設当初の電気設備

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        ヨドコウ迎賓館は大正13年頃に竣工しましたが、当時では珍しいオール電化の住宅でした。

        そのため、4階厨房の横に受電室と電気室があります。

        通常は公開していませんので、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。

         

         

        保存修理工事とは直接関係ありませんが、今回はそこに残っていた建設当初のものと思われる電気設備をご紹介いたします。

         

        まずは受電室にあった配電盤です。

         

         

        そして電気室の分電盤です。

         

        受電室.jpg

         

        パネル部分が綺麗だと思っていたら、なんと大理石でした。

        日本製の配電盤・分電盤ができたのは明治時代のことで、最初は木の板が使われていましたが、その後昭和の中頃まで絶縁性に優れる素材として大理石がよく使われていたそうです。

        大理石といえば高価なイメージがあるので、このような人目につかない場所で使われれているのは、何だかもったいない気もしますね。

         

        当館が竣工した頃は、まだほとんどの家庭が薪で火を起こし、湯を沸かして調理していた時代です。

        ところがここでは、アメリカやドイツから輸入した炊飯器や冷蔵庫、瞬間湯沸かし器などが使われ、厨房器具のほか、暖房設備や掃除機などもありました。

        湯沸かし器でお湯が出るので、洗面所やお風呂の蛇口は2つあります。

         

         

         

        では、このような電化製品の源である電力はいったいどこから?

        驚くことに、ここからかなり離れた阪神電鉄と契約を結び、直接3,300ボルトの電気を引き込んでいたそうです。
        その電気を受電室に引き込み、変圧器によって110ボルトに変圧して使っていたんですね。
        昼夜間線(昼も夜も電気が供給される配線)と夜間線(夜だけ供給される配線)の2種を引き込むことで、どちらかが停電した場合でも直ちに切り替えられるようにしていたそうです。

         

         

        今回の保存修理工事では、電気容量を拡大してエアコンの増設や、期間限定になるかもしれませんがライトアップの再開などを計画しています。

        上の写真は十数年前にライトアップを行っていた時のものです。

        再開にあたっては、照明をLEDに変更するとともに、照明の数や照度を調整して、もう少し落ち着いた雰囲気にする予定です。


        実はこれらの線の引き込みに受電室・電気室を利用する予定で、分電盤はそのまま残しますが、配電盤は処理を検討していました。

        しかし現在このような配電盤はあまり残っていないようですので、一般公開を再開する時に、館内のどこかで展示できないか検討しています。

         

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